2013-01-01から1年間の記事一覧

経済産業省事業を全部みてみた その1

経済産業省の事業15件を全部みてみた。 予算書によると、この事業は1件あたり5000万円平均だという。国の補助事業としては決して小さくない。 ちなみにこの15件、全部読んだ人がいるんだろうか?誤字脱字はもとより、疑義のある数字(11万個や見込みと実績…

経済産業省事業をみる その15 タイにおけるコンテンツ等分野プロジェクト

http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/creative/10tmsm.pdf 一読しただけでは、何をやったのかがわからないプロジェクトだ。 どうやら、トヨタ自動車をいろいろなアニメで宣伝したらしい。 本当にわかりにくい説明なのだ。 どうやら物販はな…

経済産業省事業をみる その14 『知られざる日本』 アジアと日本の各地方の"架け橋"事業プロジェクト

http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/creative/13brainworks.pdf ベトナムで北海道や徳島など地方の産品を売る事業。 「知られざる日本」というのは、自分のポジションをよくわかっているネーミングだ。しかし、ベトナムというのはまだまだ…

経済産業省事業をみるその13 海外展開支援プロジェクト

http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/creative/03tfw.pdf プロジェクトのタイトルとしてあんまりなタイトルだと思う(笑)。 このプロジェクト、中国とサウジアラビアというまったく違う地域の組み合わせなのだ。 あまりに違うので、このよ…

経済産業省事業をみるその12 日本のコンテンツのためのニュー・アジアン・プラットフォーム

http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/creative/08newasia.pdf クールジャパンは事業としてコンテンツのみならず、ファッション、食、雑貨を含むものだが、一般の人のイメージではアニメやマンガなどのポップカルチャーを指すだろう。 だか…

経済産業省事業をみる その11 Cool Japan in Indonesia

http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/creative/04cjindnesia.pdf これをみるとインドネシアって大変だというのが第一の感想だ。 「参入障壁が高く、ルールが不透明なマーケットである!」というのが楽天の感想で、だからこそG2Gの交渉が必…

経済産業省事業をみるその10 おもてなしによる日本旅館海外展開プロジェクト

http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/creative/15kagaya.pdf 「おもてなし」という言葉がオリンピック誘致に使われブームとなったが、その前に出ていたプロジェクト。幹事は旅館の加賀屋。といってもインバウンドではなく、日本旅館を海外…

経済産業省事業をみる その9 日本テーブルアート展

http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/creative/12tableart.pdf クールジャパンはポップカルチャーだけではないが、これもその一例。 なんと在日フランス商工会議所が幹事会社。外国の視点をいれるということはとてもよい試みだと思うが、幹…

経済産業省事業をみる その8 中国における地域産品分野

http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/creative/14hosoo.pdf 中国の反日運動って、日本製品の購買に本当に影響があったのだろうか?というのも、このプロジェクト、反日運動真っ最中にやっているようだが、その割には結果が悪くないのだ。 …

経済産業省事業をみる その7 上海におけるコンテンツ X 地域情報発信事業 –地域への富裕層インバウンド促進−

http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/creative/05china.pdf タイトルをみただけでは何をするのかようわからんプロジェクトである。タイトルの付け方も一つのメッセージなのだから、こんなタイトルのものって、それだけで「だめ」なんじゃな…

経済産業省事業をみる その6 Hello Shibuya with Singaporeプロジェクト

http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/creative/01helloshibuya.pdf なんだかHarajuku+と似たプロジェクト名で、実際、こちらもファッション系のイベントでシンガポールで開催された。 これが結果がいいのである。台湾のプロジェクトが目標…

経済産業省事業をみる その5 HARAJUKU+

http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/creative/02harajukuplus.pdf 最初に聞きたい。ほかのプロジェクトは共通テンプレートを使っているが、このプロジェクトは独自テンプレートである。独自テンプレートである理由を説明したほうがよい。…

経済産業省事業をみる  その4 日本食産業海外展開システム実証プロジェクト

http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/creative/11gurunabi.pdf ぐるなびが主幹会社となり、タイでご当地ぐるめを普及させるプロジェクト。 出展者の中にはパートナーをみつけ、実際に出店の声がけを受けているところもあるようなので、その…

経済産業省事業を見る その3 インド ジャパコン キッズ事業

インドの事業は非常に理想的な事業のたてつけとなっている。 http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/creative/07japacon.pdf 幹事会社はBSフジだが、ポケモンや琉神マブヤー、ハクション大魔王など多彩なアニメをインドの複数の局で放送し、…

経済産業省事業をみる その2 インドネシアの食とコンテンツ

経済産業省プロジェクトの中でも芳しくない成績なのが、インドネシアにおけるコンテンツおよび食と題されたプロジェクトだ。 http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/creative/09ironchef.pdf このプロジェクト、どうもまず参加者を募ることか…

 経済産業省事業をみる その1 ボーカロイドプロジェクト

昨年度のクールジャパン事業の成果が経済産業省のHPで紹介されている。個別事業が発表されている。もくろみと達成率が示されており興味深い。 こうなったらひとつひとつみてやるぞ。 最初は一番成功してそうなボーカロイドプロジェクトから。 http://www.met…

クールジャパンのロールモデル その4 パイロット

クールジャパンの取り扱い品目には雑貨がある。 パイロットは日本を代表する文具メーカーであり、海外販売比率が2/3で、海外比率を伸ばしている優良企業だ。 最近ではブラジルに工場を設立し、新興国市場開拓の足場も整えている。 フリクションという競争力…

クールジャパンのロールモデル その3 ユニ・チャーム

最近、生活用品で目覚しい海外進出に成功しているのがユニ・チャームだ。 2013年3月期では海外売上比率が5割を超えた。 http://www.unicharm.co.jp/ir/library/enterprise/__icsFiles/afieldfile/2013/06/26/unicharm_all.pdf ユニ・チャームの主力製品であ…

クールジャパンのロールモデル その2 ハニーズ

ハニーズは福島県に本店を持つ、レディスアパレルのSPAで中国になんと500店舗以上をもつ。 あのユニクロが200店舗程度というからそのすごさがわかるだろう。 ハニーズは被災地に本店があるということで、8番ラーメンと比べてもメディアの露出が多い。 ただ、…

クールジャパンのロールモデル その1 8番ラーメン

クール・ジャパン法 ~日本の魅力をビジネスへ~ - YouTube 「クールジャパン」にかかわる経済産業省の職員作成の公式動画が話題になっている。 この動画の質うんぬんはさておき、クールジャパンには食やファッションなどが含まれることがわかる。 このクー…

Cool Japan と東映アニメーション

日本のアニメーション界をリードする雄、東映アニメーションがJASDAQに上場したのは2000年。アニメ企業として上場しているのは珍しい。 東映アニメーションが上場した2000年ごろは、世界はポケモンブーム。日本のアニメはすごい人気というのが、政府筋にも知…