クールジャパンのロールモデル その1 8番ラーメン


クール・ジャパン法 ~日本の魅力をビジネスへ~ - YouTube

 

「クールジャパン」にかかわる経済産業省の職員作成の公式動画が話題になっている。

 この動画の質うんぬんはさておき、クールジャパンには食やファッションなどが含まれることがわかる。

 

 このクールジャパンの守備範囲に入る企業で、この10年、世界進出に成功した企業を抽出してみよう。

 

 まず食の分野だが、一風堂のニューヨーク進出がよく話題になるが、海外で一番収益をあげているラーメン店は味千ラーメン8番ラーメンだろう。中国で成功している味千はそれなりに有名なので、ここでは8番ラーメンをとりあげる。

 8番ラーメンは金沢市に本拠をおくラーメンチェーンで、日本では北陸地方にしか展開していないが、タイには100店舗もあるという海外重視のチェーンである。国内は164店舗でタイに100店舗というと、いかに海外を重視しているかがわかる。

 

 8番ラーメンは国内でも決して高級ではなく、こだわりが強いラーメンでもない。どちらかというと普通の安いラーメンだ。

 

 

 これはタイでも同じで、普通の日本企業はタイの富裕層を狙うが、8番ラーメンは、庶民がいくショッピングセンターにも出店し、価格帯も安い。

 

 

 タイの中間層以下を狙ったことが、他店舗展開を成功させている。

 

 実際、筆者もタイの8番ラーメンを食べたことがあるが決して、「おいしい」ものではない。正直、出汁が感じられない、まずくて安いラーメンだ。ただ、現地の人はおいしそうに食べており、何より、家族できて幸せそうに食べている。

 

 8番ラーメンのようなラーメンが海外で成功していること、これは日本企業の海外展開成功のヒントがあると思う。

 

 この8番ラーメンのような企業を少し紹介していきたい。

    http://www.hachiban.co.jp/index.html