経済産業省事業をみる その4 日本食産業海外展開システム実証プロジェクト
http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/creative/11gurunabi.pdf
ぐるなびが主幹会社となり、タイでご当地ぐるめを普及させるプロジェクト。
出展者の中にはパートナーをみつけ、実際に出店の声がけを受けているところもあるようなので、その意味では成功したプロジェクトだ。
ただ、なんとなく腑に落ちない点はある。
この手のイベントは、集客数や広報効果が非常に高いわりには、実際の売上げがともなっていないものが多いが、この事業もそうだ。
タイは、日本食が普及しており、8番ラーメンのような成功例もある。
むしろ成功例をもっと学ぶべきなのではないか?8番ラーメンという微妙な味が一番の成果をあげているということを踏まえたうえでプロジェクトを作りこむということが重要で、その準備ができていないことが問題だと思う。
価格帯や味の方向性など、もっと勉強ができるのではないか?
この手の事業の参加者にはもっと、事前準備や勉強をさせることが必要だ。その勉強代こそ補助のしがいがあると思うのだが。
成果のほうも微妙だ。タイで日本食ですら目標売上げに達成しないというのは、クールジャパンといっても、そんなに実が伴うものではない、という厳しい現実の証左だろう。