経済産業省事業をみる その1 ボーカロイドプロジェクト

 昨年度のクールジャパン事業の成果が経済産業省のHPで紹介されている。個別事業が発表されている。もくろみと達成率が示されており興味深い。

 

 こうなったらひとつひとつみてやるぞ。

 

 最初は一番成功してそうなボーカロイドプロジェクトから。

 http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/creative/06vocaloid.pdf

 

 ボーカロイドっていっても話題の初音ミクじゃないのね。ヤマハ主導。対象国はアメリカ。

 最初にいうとこのプロジェクトはかなり目標の達成率が高い。

 ソフトウエア、CD、グッズの売れ行きも目標値を上回っている。

 関心も高く、人も多く集まったようだ。

 それでも楽曲のDLは単価を下げざるを得ないなど難しい面もある。

 

 ボーカロイドがどれだけ普遍的なソフトとなりえ、ボーカロイドの売れ行きがほかの産業のフックになるのが不明だが(クールジャパンの趣旨は組み合わせの輸出や波及効果の高さだ)、小さなプロジェクトという前提であればまあよいのではないか。

 というかこれを不合格にすると、ほとんどのプロジェクトは目もあてられなくなるのだ。

 甘い採点だが○をつけよう。