経済産業省事業をみる その6 Hello Shibuya with Singaporeプロジェクト
http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/creative/01helloshibuya.pdf
なんだかHarajuku+と似たプロジェクト名で、実際、こちらもファッション系のイベントでシンガポールで開催された。
これが結果がいいのである。台湾のプロジェクトが目標を大幅に下回っているのに対し、シンガポールのこちらは目標を大きく上回っている。アンテナショップの売上は1200万円。台湾の290万円を大きく上回っている。
このように見た目似たプロジェクトの場合、二つのプロジェクトを比較してほしい。
台湾とシンガポールという差があるのか、セレクトの商品の差なのか、プロジェクト請負企業のマーケティング能力の差なのか。
このような差が出る背景についてきちんと分析するのが、委託者のつとめである。
それにしてもこのプロジェクトは1カ月弱で売上が1000万円を超えている。年商1億円超のセレクトショップができるという可能性があるのか?
とみてみたら、上位3ブランドで売上の半分近くを占めているようだ。
もうひとつ、気になったのが、富裕層、中年層を狙うということだ。クールジャパンというのがポップカルチャーだけを指すものではないことは周知のことになりつつある。
しかし、複数の産業を組み合わせ、富裕層、中年層を狙うというのは、もはやポップカルチャーからは大きく離れたことであろう。
どこまでをクールジャパンというのか?というよりコンテンツをフックにということが本当に正しいのか、ということにも思いをはせてしまう。
そして、このような富裕層向けのビジネスで末尾に書いてある「大きく稼ぐ」ということが可能なのか。
きちんと売上がたったプロジェクトなので、今後は、官の力を借りずに自立できるように続けてほしい。
そのためにいろいろな面から分析をしてほしい。
とりあえず、売れた品物の写真くらいは掲載してもよいのではないか?現地の人が自分の目で確認できたことは写真にして、報告書に載せるというルールを作ってほしい。