クールジャパンのロールモデル その3 ユニ・チャーム

 最近、生活用品で目覚しい海外進出に成功しているのがユニ・チャームだ。

 

 2013年3月期では海外売上比率が5割を超えた。

 

 http://www.unicharm.co.jp/ir/library/enterprise/__icsFiles/afieldfile/2013/06/26/unicharm_all.pdf

 

 

 ユニ・チャームの主力製品であるサニタリー製品の分野では、P&Gやキンバリークラークといったグローバル企業が存在する。

また、地域の習慣に密着した製品でないとなかなか売り込むことができない。

 海外展開が難しい市場で、ユニ・チャームは、現地生産を進め、現地に合った製品を開発していったことが評価された要因だ。

 例えば、所得の低い地域では、オムツを換える頻度もどうしても少なくなってしまう。このため大容量のオムツを開発している。値段を抑えるためにも、過度の品質にならないようにもしているようだ。

 

 ユニ・チャームはキャラクターとして日本ではディズニーを使っているが、東アジアでも同じようだ。アメリカ発のキャラクターを使っていることが、日本のメディアの琴線に触れない要因かもしれない。

 

 しかし、ユニ・チャームの、自社製品の良さを生かしながら、現地に適応した製品を開発するというのは成功の鉄則だ。

 もっと注目されてもいいと思う。